ほのかに薫る?2004年05月10日 23:59

今日も今日とて、夜の町を徘徊す。
空はどんよりと曇っていて、今にもまた降り出しそう。
北東の山々は霞んで見えず、時折稲光が。
西日本最大級の吊り橋も霞んでゐる。
うら若き婦女子二名とすれ違う。
例によつて香水の強烈な臭いに眩暈さゑ覚える。

重厚な邸宅の並ぶ通り。
しっとりとまとわりつく湿気に混じつて、
先程の婦女子がまき散らしたのであらうか?
ほのかに花のにほひが漂つてゐる。
しばらく歩ひてみても、そのにほひはまだ漂つてゐる。
これは花のにほひ?
しかし、いくら歩を進めどもこれほどまでに薫る花は無し。
うっすらと霧のかかつた町並み。
ほのかに漂ふ花の薫り。
私は何故、斯様にはかなきものに惹かれるのであらうか。
などと、些か感傷的な気持ちをひきずりつ、
妻の待つ我が家に足を向けた。

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